コロナ騒動に巻き込まれた2020年はオリンピックの中止に始まり主要フェスは軒並み中止となり、果たして2021年はどうなることやらという雰囲気で粛々と開催準備が進んできました。
オリンピックとパラリンピックの日程の影響で８月下旬に時期をずらしての開催は事前にアナウンスされていましたが、どのくらいの規模感で開催されるかは未知数で、運営からどのような形での開催を目指すか注目が集まっていました。
いち早く開催に踏み切ることにしたロックインジャパンフェスはオリンピック期間中の開催を目指していましたが、地元医師会の申し入れなど外部要因での圧力に屈してしまい開催１か月前の７月に中止となってしまいました。
屋外会場で１ステージ制、人の流れを極力抑制する形での開催にこれ以上どう対策すればいいのか分からないくらいの徹底さで開催をアピールしていましたが、世論に勝てるわけもなく…。主催者は無念の思いに満ちていたことと思います。
とりあえず開催実績をどこかが率先してやらないと動き出せるものも動き出せないわけで、その先陣を担うにはロックインジャパンフェスかフジロックが最適といっていいでしょう。
という経緯があってロックインジャパンフェスの中止、オリンピック無観客での開催を挟んでフジロックは予定通り開催されることに。
とここで史上最大の逆風が吹き荒れることとなるわけですが、茨城県と違って新潟県は否定も肯定もしない立場である意味あの時点では最大級のバックアップをしていてくれました。フェス先駆者の意地というか日本に大規模なフェスを根付かせた張本人のフジロックがやらないと次に続く流れが出来ないという使命のみだけがそこに合ったのではないでしょうか。
事前の簡易抗原検査、会場内のマスク着用必須と禁酒の徹底、キャパの半分の集客、等々ここまでやるかの対策、やれることは全てやるの姿勢でもって遂に完全な開催にこぎつけたのでした。
ネット上では非難ごうごうの嵐でしたが、当日デモ隊でもいるんかな～などと期待しましたが、そんなものがいるわけもなく冷静に粛々と開けてみたらとても淡々に開催され会期中は拍子抜けするくらい静かなフェスとなりました。
このタイミングでフジロックが開催出来たことで流れが出来、次に続くフェスがやりやすくなることは明白で、以後名古屋のフェスなどとんでもない単発フェスもありましたが、ここからの季節、来年の開催に向け一つの金字塔になったのではないでしょうか。
早く大手を振ってフェスが出来る環境になるといいな。