サンボマスターを見ずして夏は訪れない!これが虚言でも過言でもない程感情を揺さぶられる音楽を彼らはやっています。

ロゴス(LOGOS)

世界はそれをサンボマスターという

出演回数:46 回

  • カウントダウンジャパン / CountDownJapan >> 17 回
  • ロックインジャパンフェスティバル / RockInJapanFestival >> 14 回
  • フジロックフェスティバル / FujiRockFestival >> 6 回
  • ライジングサンロックフェスティバル / RisingSunRockFestival >> 5 回
  • サマーソニック / Summersonic >> 4 回

ゼロ年代を象徴するバンド~サンボマスター

サンボマスターが颯爽とシーンに出現した日。おそらく(個人的にも)テレビの音楽番組で度肝を抜かれた人が最も多いはず。
一度見ただけで忘れられない演奏。ある意味最もインパクトのある容姿。全てが完璧で不格好でもあり、美しささえ漂わせているとマジで思います。
ボーカルの山口氏の言葉のひとつひとつが美しさで彩られているのです。この文脈で論じている人は少ないと思いますが、彼らは美しい。
世界は「それ」を愛と呼ぶのならサンボマスターは真にいい意味で美の極致であると思います。
泣けますもん。
大の大人が感極まって泣いてる情景をよく見ます会場でw
この感情の爆発具合をかつてどこかで見たことがあると思ったら…プロレスですね。プロレスに似ています。
プロレスの奥深さに染み入る感情とサンボマスターを美しいと思う感情は似ている、というか完全にイコールです。
プロレスというのは面白いもので客席もレスラーも会場にいるすべての人が結末を知っていながら感情移入出来る世界でも稀有なコンテンツです。が、実はそれは日常の延長線上なのです。
例えば明らかに車が来ない一直線の信号を無視して渡る、上司に注がれたお酒を飲みたくもないのに飲み干す、こういった日常の一風景全てがプロレスなのです。
それを理解できるかどうかで人生の彩りが大分違ってきます。
ジャイアント馬場が足を高々と上げていたらそこに突っ込んでいくのは人生を生き抜くためのマナーなのです。
もちろんサンボマスターは本物ですよ。フェイクなんていうつもりは毛頭ありません。
しかし彼らの真髄を理解するにはプロレスの構造を知る=世間の理を知ることが最適解となりうるのです。
この世はすべて虚構の世界。だからといって本気になれないのは不幸でしかない。
…などということを一瞬で考えちゃうような、そんな深さをサンボマスターのライブに見出して必死になります。いつも。
なので時系列的にはルーキーに出た後にテレビで見たわけですが、何故先にチェックして見なかったのだろうと後悔しきりなのです。
何故ここまで信頼しているのかというと、山口氏のひとつの発言に根拠があります。
何かのインタビューで氏の故郷、福島は猪苗代湖の冬の景色のことを世界で一番美しいと表現したことです。
実際そうなのでしょうが、自分のルーツ故郷のことをこういった言葉で称賛出来る感受性の素晴らしさ。
普通こんなこと言えないですよ、故郷というものは若ければ若いほどある意味憎悪の対象になりえますから。
この一言だけで尊敬に値すると考えています。青いか自分。
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