ROVO~近現代の音楽の可能性を拡げることに主眼を置いた決してメインストリームに居るバンドではないが確実に歴史に残るであろうことを音楽で行っているバンドのひとつです。

ロゴス(LOGOS)

ROVOという名の宇宙

出演回数:20 回

  • フジロックフェスティバル / FujiRockFestival >> 10 回
  • ライジングサンロックフェスティバル / RisingSunRockFestival >> 7 回
  • 朝霧JAM / AsagiriJam >> 3 回

21世紀的でもあるし野外フェス的でもある

これが30年も前の時代だったら場末のライブハウスで一部のマニアにしか愛好されないような音を出すバンドでありましたが、野外フェス全盛の今こういう音が意図せず時代のど真ん中に鎮座してしまうのが現代の面白いところ。
ギターベースドラムのいわゆる一般的なロックバンドのフォーマットから逸脱し楽曲もインプロの発展形ではあるもののもっと固定リフレイン重視の趣で繰り返される熱狂から段々無我の境地へと導くような音世界を構築しています。
メイン楽器がバイオリンだったりするので音の質感から逆算した宇宙的な拡がりが武器のバンドといえます。
過去を振り返ってみてもこのようなコンセプトのバンドはいくつか存在していましたが、これが野外大型ロックフェスのフォーマットと繋がることで今までとは全く違う世界が広がるのでありました。
いわば新しい場が提供されることで必然的に炙り出されてきたバンドのひとつであるといえ、ROVO以後ROVO的なコンセプトのバンドが増えたことがその何よりの証拠であると思います。
とはいえそこは先駆者であるROVOですから、定期的に全幅の信頼をもってブッキングされています。
とはいえフジロック、朝霧ジャム、ライジングサンと偏ったブッキングがなされているわけですが、フェスの性格を考えると致し方ない部分があるかと。
都市型のフェスでも置き所によっては素晴らしい効果が期待できると思いますが、大資本が裏についているようなバンド活動の形式ではないので仕方ない部分もありますかね。
日本にはこういうバンドがあるんですよ~と海外に自信をもってオススメ出来ると思うんですがね~。電通が儲かるような仕組みがないと無理なんですかね~。
しかしながら主要メンバーのバイオリンの勝井さんはあらゆる場所で客演を繰り返しているのでROVOが出ていなくても毎年フジロックで見かける気がしますがw
割とがっつりと音源を出してどうだというバンドではなくライブでどう変化していくかという面白さで売っているバンドだと思うのでとにかく事前の予習なんていいから現場で確認してこいよというオススメの仕方になりますね未見の人には。 いや~しかし見事なまでにメインステージ意外での演奏しかしてないですねw
もちろんフジロックでのホワイトステージやヘブン、ライジングサンのレッドスターフィールドが定位置なのは否めない部分がありますが、そろそろ違う一面も見てみたいような気もします。
Number55