ボゥディーズとは日本の誇る正統派のロックバンドのひとつで大型フェスには欠かせない存在として全てのフェスに満遍なく呼ばれているロックバンドです。

ロゴス(LOGOS)

Bawdies~絶滅危惧種のストレートさ

出演回数:34 回

  • カウントダウンジャパン / CountDownJapan >> 11 回
  • ロックインジャパンフェスティバル / RockInJapanFestival >> 10 回
  • フジロックフェスティバル / FujiRockFestival >> 6 回
  • ライジングサンロックフェスティバル / RisingSunRockFestival >> 4 回
  • サマーソニック / Summersonic >> 3 回

いまどき珍しい正統派

むしろ今のシーンでは亜種になってしまうというパラドックスを孕む存在のボウディーズではありますが、その分ブレイク以後は全くその地位を奪われることのない唯一無二のバンドとなってしまいました。
メンバー全員83年生まれ…2000年頃が高校生という世代…この世代が60年代~70年代のバンドを聞くところまでロックバンドを深堀りするということはそれだけ気合が入っているというか、時代背景を考慮せずに新しい解釈でどストレートなロックを奏でられるということの証拠なのでしょう。
余計なこと考えずに周りに左右されることなく(なんせ同世代ではそれに対して一過言ある奴なんていないでしょうし)直球に純粋培養された音楽が急にシーンに出てくることとなりました。
おじさん世代的には割と衝撃的なバンドになったのではないでしょうか。
とはいえこのボウディーズ。世界中をツアー出来るくらい現代的な文脈で認められていることもありその実力は時代を越える普遍的なものであることは間違いなく、日本のどんな主要フェスからもオファー殺到、かなり重要な位置で演奏することも多く独力で一定の高評価を得ることに成功しました。
かといってその世代のトップバンドなのかというとそういうわけでもなく独特のふわふわしたバンドイメージも持ちつつなので割と浮き沈みも少ないようなイメージ。
音的なことでいうと、割と80年代にやりやすかった楽曲と音なんだと思いますが、当時は深めのリバーブ全盛で急に録音環境が良好でマルチトラックに制限がなくなったというか32トラックが全盛となったこともありオーバープロデュースになりがちであまりにも綺麗でクリアな音過ぎて逆に面白くない音で溢れていましたが、それがこなれてきた90年代以降はテクニックとしてあえて汚れた質感の音で音源を出すバンドも多く存在しました。
90年代はまだそれがわざとらしく響いていたのですが、00年代になるとそれもまた技術的にこなれてきてより自然に60~70年代の音を出すバンドの音源が増えてきました。
海外ではそれがストロークスだったりホワイトストライプスだったりするわけですが、日本ではその恩恵を最も受けたのがボウディーズだったと思います。
レコーディングの環境が良くなることでより自然な古い音が出せるという逆説的な行為が日々行われているわけですが、それはそれで現代的に響くというw
これはこれで面白いな~と思う次第です。
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