氣志團は5人組のロックバンドで地元木更津への還元を掲げた自前のフェスを持つなど夏フェスのコンセプトに影響を受けていることが伺えます。

ロゴス(LOGOS)

氣志團~房総発のストレートなロックバンド

出演回数:14 回

  • カウントダウンジャパン / CountDownJapan >> 5 回
  • ライジングサンロックフェスティバル / RisingSunRockFestival >> 4 回
  • ロックインジャパンフェスティバル / RockInJapanFestival >> 4 回
  • サマーソニック / Summersonic >> 1 回

氣志團万博も軌道に

フェスブームに乗って始まった氣志團主催の木更津で開催される氣志團万博ですが、初期の2003年、2006年と単発イベントの色合いが濃かったのですが、2012年以降は毎年開催され、彼らの地元木更津の振興となるなど素晴らしいコンセプトと融合を果たし今や立派な国内大型イベントとして西川貴教主催の滋賀で行われるイナズマロックフェスと並びいちアーティスト主催フェスのトップとして認知されています。
氣志團のイメージに合った趣向が各所で散見され統一されたイメージで開催されているこのフェスはいわゆる普通のロックフェスとは趣が違い、氣志團のあの大らかで永遠の青春を謳歌する感満載となっていて一度は体験したいフェスのひとつとなっています。(個人的にw)
氣志團自体もそうなのですが、色物のようでいてきちんと地道な努力で練習を重ねた素晴らしいミュージシャンの塊で実にストレートで真っ当でカッコいい正統派ロックバンドなのにそこをストレートに伝えない拘りというか、恥ずかしいのか?とさえ思わせるようなコンセプチュアルさがフェスでも貫かれていて、バンドは一度目撃すればその実力に圧倒されるようにフェスも真っ当に運営されているフェスを体験するには申し分のないものとなっています。
そういったコンセプトがキャリアを通じて彼らをシーンから遠ざけることがないことの最大の要因なのでしょう。
もっとこのことが伝わっていけばいいのですが、見てみたら全然違ったというギャップが氣志團の持ち味なのでしょう。そこを崩すわけにはいかないか…。
今のようにロックバンドとしての地位を確立しつつザ芸能界という魑魅魍魎が跋扈する世界でも独特に地位をきちんと確保しているような立ち位置が芸能史でも特異な存在として輝いているような状態こそが至高なのでしょう。
フェスに出る事で90年代以降のオルタナ文化を肌で感じ、それを自前フェスで形にするといった感性の鋭さこそ氣志團の真骨頂というか、日本で熟成されたバンド文化が萌芽しつつあった80年代の甘い記憶を常に匂わせる氣志團の活動コンセプトなどを見ると相当したたかで計算されている音楽集団であると思います。
また木更津という(実際はその周辺地域の出身のようですがw 君津や富津はそれを含めてあの辺の地域の衛星地区であって木更津の一部といえますが)ある種のアイロニーを抱えた都市部からちょいと外れた独特な地域のイメージを上手く取り入れているところも実に分かりやすく素晴らしいところで、全てがそこに必然として存在するところに氣志團を成立させているコンセプトの巧みさがあります。
フジロックにも合うと思いますよ。彼らのロックバンドの荒々しい部分が絶対にマッチします。
見方変わるのになあ。見たいなあ。
Number55