2011年のCountDownJapanFestivalは東北の大震災を経て変貌した日本社会への楔を打つべく9度目の開催にこぎつけることに成功しました。

ロゴス(LOGOS)

2011年12月開催のカウントダウンジャパンフェスティバル

2011-12-28

アースステージ/EarthStage

ギャラクシーステージ/GalaxyStage

コスモステージ/CosmoStage

ムーンステージ/MoonStage

2011-12-29

アースステージ/EarthStage

ギャラクシーステージ/GalaxyStage

コスモステージ/CosmoStage

ムーンステージ/MoonStage

2011-12-30

アースステージ/EarthStage

ギャラクシーステージ/GalaxyStage

コスモステージ/CosmoStage

ムーンステージ/MoonStage

2011-12-31

アースステージ/EarthStage

ギャラクシーステージ/GalaxyStage

コスモステージ/CosmoStage

ムーンステージ/MoonStage

混沌とした社会に響くべき音とは?

ただただ楽しければいいというフェスやイベントは存在意義を失うことでしょう。
それはそれでひとつの形なのかもしれませんが、困難を無視して進むのか意識して世界観を作り上げるのか、どちらにしろなんらかの影響を受けるのは必至。そんな未曾有の出来事、下手したら世界中に影響を与えた出来事が勃発したこの2011年。
今にして思えば長期間の影響を考えるとよっぽどコロナの方が影響は大きいので本当の災厄はこれからが本番なわけですが、一瞬にして全てを奪う自然災害のインパクトを考えると真綿で首を絞められるような程度のことなのであります。
これからただの風邪に格下げされていくだけですしね、粛々と受け入れるだけです。
しかしながら震災の心理的影響は10年経った現在でも未だに尾を引いているわけですから、やはりそのインパクトのでかさは計り知れないものなのでしょう。
そんななか音楽が出来ることは何なのか?そんな答えの出ない問いが頭の中をぐるぐるします。
幸いこの2011年では殆どのフェスは震災の影響を受けることなく粛々と開催されたわけですが、このままでいいのかという思いは普通のアクトなら苛まれて当然のこと。
単純な大人の操り人形ではないことを示唆することとなった嵐やAKBの継続的な支援など語るべき言葉、言うべき一言を持つ人達がやるべきことをしっかりとやる。社会は少しづつ変容してきたことを実感せざるを得ません。
平成に入ってからの度重なる自然災害の中でボランティアはすっかり社会の一部となり当たり前の動きになりました。
アイドルが社会的発言をすることもすっかり普通の出来事に。
そこで音楽を生業とする人達は果たしてどこまで踏み込んでいいのか。2011年の日本ではまだまだ当たり前の出来事で済むような雰囲気は醸成されていませんでした。
清志郎亡き今も彼を越えることは誰も出来ていませんね。高い壁だ。
さてこの2011年のカウントダウンジャパンフェスティバルでは全141組中初登場組は19件。
最も注目されるのは久保田利伸の参戦であろうと思います。
普段ニューヨークで活動している彼だからこその嗅覚があるでしょうしこの年に日本でプレイすることの意味合いは非常に深く大きいものがあるのではないでしょうか。
鳴らすべき音があり語るべき言葉がある。日本を遠く離れているからこそ沸き上がる感情もあるのでしょう。
まだまだこの国はイケる。そんな確信が欲しい年の瀬となりました。
Number55