ロックインジャパンの2003年はフェスに憧れる若者にとっての日本の夏フェスの象徴的存在になり目指すべき場所となりました。

ロゴス(LOGOS)

RIJFES2003~初登場の大物3組が象徴するもの

2003-08-01

グラスステージ/GrassStage

レイクステージ/LakeStage

2003-08-02

グラスステージ/GrassStage

レイクステージ/LakeStage

2003-08-03

レイクステージ/LakeStage

グラスステージ/GrassStage

夏フェスの横綱へ

初日は超大物ラルクアンシエルのボーカルのソロプロジェクト、HYDEが初登場。中日は満を持してフェスに乗り込んでくる自前のフェスも開催出来る人気バンドの氣志團、最終日は男性R&Bシンガーの平井堅となかなか夏フェスではお目にかかれないアクトが目白押しの3日間となりました。
どれもそれぞれでアリーナを満杯にするような集客力を持ち、わざわざフェスでパフォーマンスして地位を確立するような段階からは抜け出している既にある程度の評価を全国的に得ている人達ばかり。
こういった超大物がラインナップに名を連ねるのがロックインジャパンが目指した地点を象徴しているように感じられて仕方ありません。
アーティストでもあり、よりマクロなエンタメ業界をも巻き込む存在の人達がロックインに出てくること、これ自体がフェスの独自性を示すのに効率的、こういう方向に舵を切ったのは高度な判断だったはず。
どちらかというとフジロックには出てこない人達なので、差別化を図るには最も望ましい方向ではなかったかと今現在に至って評価しますね。
正に夏フェスでの存在感を確保するにはこの方向しか道はなかったと思います。
この辺は経営者の経営判断が正しいと言わざるを得ません。
まだ2ステージ制で行われていた2003年ですが、今後のステージ増の礎を着々と築いて虎視眈々と次への展開を練っていたのがこの2003年という年でした。

2003年の邦楽事情

いわゆる青春パンクが隆盛だった時期で、175Rやロードオブメジャー、FLOW、(オレンジレンジ…はそのカテゴリに入れていいのか分かりませんが)などが人気を集め、ハイスタが敷いた道を後続のバンドが続々通り続けマスで人気を獲得しました。
惜しむらくはハイスタが得るべき配当が割り当てられなかったことです…活動してなかったんだから仕方ないんですけどね。
新しい潮流が席巻している中でも中島みゆきやサザンやBzが相変わらず支持されているのも凄いこと。
いつの時代も響く音楽を作れることの凄さよ。ユーミン含めこの世代の体力の力強さは尊敬に値しますね。
またこの年辺りからEXILEが名前を売り浸透し始めました。この流れは現代にも続いています。これもまた日本芸能史に残るトピックの始まりとなりました。
まだまだロックインジャパンの面子と連動するような時代ではありませんが、時代を作るようなアーティストとこれから世間に届くようなアーティストを上手くハイブリッドさせたラインナップをこれから作り上げるようになっていきます。
Number55