ギターウルフに見る初期衝動の大事さ~フェスで見たらバンドをやりたくなる筆頭的存在といえます

ロゴス(LOGOS)

GuitarWolfはフェスウルフになる

出演回数:16 回

  • ライジングサンロックフェスティバル / RisingSunRockFestival >> 7 回
  • フジロックフェスティバル / FujiRockFestival >> 4 回
  • ロックインジャパンフェスティバル / RockInJapanFestival >> 3 回
  • ウドー主催フェスティバル / UdoOrganizedFestival >> 1 回
  • ソニックマニア / SonicMania >> 1 回

誰にも否定出来ないR&R魂

アーティストの殆どがファーストアルバムの評価が高いのはその初期衝動が最も如実に現れているからといえます。
そんな中でも初期衝動が全てといったバンドが存在しますこの世には。
その筆頭格がラモーンズであり、後世に多大な影響を与えているのは言うまでもありません。
ギターウルフのセイジさん的にはジョーンジェットが根底にあるバンドのコンセプトなようですが、もちろんラモーンズからの影響も半端なく受けていてラモーンズが成長を放棄していつまでも結成当初のエモーションを維持して最後を迎えたようにギターウルフも世に出た位置から一ミリも動くことなく今でも輝いているのです。
一般社会を見渡してみてもこういったビクともしないコンセプトを持つ個人法人の強さは際立っていて、80年代から90年代にかけては一時社会から疎外されていたような時期もありましたが、バブル的な価値観が過ぎ去ってからは逆にその強さでもって現代に至るまでブレることのない評価を得ています。
例えばJリーグ。あくまでも開始当初の地域密着、企業色排除のコンセプトは一切変える事なくワールドカップ等の瞬間最大風速に目もくれず粛々とサッカー界の発展とサッカー界の社会貢献、健全な幼年世代の育成を目標に掲げ現代まで来ました。
例えば少年ジャンプ。時代はどんなに移り変わろうとも主力の漫画の根底には友情・努力・勝利が流れ、常に世の少年の指標となりうる作品を排出してきました。
どんなときも業界をリードする漫画を世に出すチカラに脱帽せざるを得ません。
例えば任天堂。会社に関わる全ての人を笑顔にが社是ですが、ターゲットが多感な時期の子ども達であることにブレがなくそれが結果的にいつまでも子どもの心を忘れない大きなお兄ちゃん達wにも刺さるという好循環に。
どんな時代も常に任天堂のゲームに触れたらあの頃に戻ることが出来るのは脅威ですらあります。
例えばフジロック。オルタナ精神を武器にあえて大資本や広告代理店のつけいる隙を与えずに独自色を全面に出したブッキングでリスナーやフェス民の信頼を勝ち得てきました。
フジロック初期に感じた衝動は今も朽ち果てることなく参加した観客の心に息づいています。
ギターウルフにはこういった社会的インフラにも負けない強く美しいコンセプトが流れ続けています。
あえて変わらないことの勇気と覚悟。彼らのライブはメンバーも観客にとっても、いつでもどんな時でも初めてギターを手にした少年の気持ちに戻れる素敵な空間なのです。
フェスにふさわしいバンドとは彼らのことで、そんなバンドが日本にいるということの誇らしさ。
それに尽きます。
Number55