BoomBoomSatellitesは90年代を駆け抜けた2組ユニット。あらゆる夏フェスで存在感を示し続けて数十年。その記憶はいつまでも残っていくことでしょう。

ロゴス(LOGOS)

ブンブンが見られなくなった今が信じられん

出演回数:30 回

  • フジロックフェスティバル / FujiRockFestival >> 8 回
  • ライジングサンロックフェスティバル / RisingSunRockFestival >> 7 回
  • サマーソニック / Summersonic >> 5 回
  • カウントダウンジャパン / CountDownJapan >> 4 回
  • ロックインジャパンフェスティバル / RockInJapanFestival >> 4 回
  • ソニックマニア / SonicMania >> 2 回

あらゆる音を呑み込んで

何度もステージは見ています。記録を見ると大小さまざまなフェスに引っ張りだこでした。
どのフェスにも彼らの足跡はしっかりと刻まれていることでしょう。
一応w情報収集のためにwikiを見てみるとジャンルの欄がとんでもないことに…w
オルタナ、デジロック、ビッグビート、インダストリアル、パンク、ポストロック、ポストパンク、JポップΣ(’゚д゚’il!)
あらゆるジャンルを飛び回っていたことが伺えます。
…いやJポップじゃねえだろw
確かにアニソンのイメージもなくはないですが、別に本人達の音楽性を貶めて作品に寄せるようなことをしているわけでもなく、サイバーパンクなイメージのアニメがすり寄ってきただけの感が否めませんが。
とはいえそれで知名度を上げてしまった部分もあるのでそれはそれで仕方ないのでしょう。
でもアニソンイベントみたいなのには出てない、はず。
バンド界隈というよりクラブ関連の人脈がデビューまでの経緯、その後の活動場所等でうかがい知れるのですが、UKの硬質なロックの影響も色濃く90年代以降のクロスオーバーが主流になった時代において日本では象徴的なユニットであったと思います。
ドラムメンバーが正式にいないデジタルなリズムにロックのフレイバーが乗る近未来的な音の構造こそがブンブンの基礎を成していたと思います。

日本のフェスの風物詩

メンバーの逝去により現在は活動を終了していますが、活動期間中はかなり精力的に様々なフェスに出演しています。
逆に言うとあらゆるフェスより出演依頼が殺到していたのでしょう。
その雑多な音楽性ではあらゆるシチュエーションに対応することが可能で、夜時間の暗闇を引き裂くようなステージングも明るい時間帯でのまったり空間をこれまた引き裂く様もそれはそれでフェスの空気を支配していたように記憶します。
メジャーフィールドで守られていただけではここまでの対応力が醸成されるわけもなく、ある意味たたき上げでここまできた自負が彼らのステージに溢れる自信を我々に感じさせたのでしょうね。
90年代以降顕著になった日本や欧米といった枠を飛び越えて活動していくバンドの先駆者でもあり、割とそれを飄々とこなしていたバンドという側面もあり、それは解散後もしっかりと根付き現代にも影響を与え続けていると言えます。
あの時代にブンブンがいたことはテストに出るぞ~と若者に向けて言いたいですねw
いついかなる時代においても、必ず通ってきちんと消化するようにと音楽好きに勧めたい音なのであります。
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