フジロック2017はトリにGolliraz、AphexTwin、Bjorkの個性的な3組を迎え、準トリにXX、コーネリアス、Lordeと新旧取り揃えた流れでもって前年と同じ規模感での開催となりました。

ロゴス(LOGOS)

FUJIROCK2017が21度目の開催!

2017-07-28

グリーンステージ/GreenStage

ホワイトステージ/WhiteStage

レッドマーキー/RedMarquee

レッドマーキー(深夜帯)/RedMarquee(Midnight)

フィールドオブヘブン/FieldOfHeaven

ルーキーアゴーゴー/RookieAGoGo

2017-07-29

グリーンステージ/GreenStage

ホワイトステージ/WhiteStage

レッドマーキー/RedMarquee

レッドマーキー(深夜帯)/RedMarquee(Midnight)

フィールドオブヘブン/FieldOfHeaven

ルーキーアゴーゴー/RookieAGoGo

2017-07-30

グリーンステージ/GreenStage

ホワイトステージ/WhiteStage

レッドマーキー/RedMarquee

レッドマーキー(深夜帯)/RedMarquee(Midnight)

フィールドオブヘブン/FieldOfHeaven

ルーキーアゴーゴー/RookieAGoGo

約50件の新規アクト!

2016年のトピックとしてはテレビの音楽番組で出演を告知するという斬新な感じで初登場を果たした小沢健二、同日裏にコーネリアスが配置されましたが特に何があるわけでもなく(w)粛々と主要フェスへの初参加が成されたのでした。
その他ルーキーステージにその後飛ぶ鳥を落とす勢い、邦楽のみのフジロックでは押しも押されぬメインステージのトリに配置されるなど評価がうなぎのぼりのKingGnuなどなど、フジロックの特徴でもある新人から飛躍するバンドがいくつか登場しました。CHAIとかね。
その当時は何気ないことでも後々の布石として活きてくる、フジロックの真骨頂でもあると思います。
ひとつひとつのステージのアクト数だったりステージ自体の廃止があったりと苦しい内情が伺えるようになった2017年ですが、それでも要所要所ではしっかりとフジロックらしさを発揮し、従来の客層を繋ぎ止めつつ新規客にも目を配る仕掛けがいくつか散見されるようになりました。
メインステージのトリにはベテランを配しつつ、準トリのスロットには初日に新世代の旗手TheXX、中日に日本代表コーネリアス、最終日に成長著しいLordeを据えバランスの取れた見た目を維持しつつ未来を感じさせる並びとなりました。
特にXXとLordeは次出るとしたらトリに抜擢しても遜色のないパフォーマンスだったと思います。
苗場という場所のマジックはまだ健在で、それが活きている内に次なる展開を仕込んでおくことが重要ではないかと提言します。
客や演者の世代交代はもちろん、幅広いようで割と偏りがちだった音楽ジャンルももう少し広げる努力が必要なのではないでしょうか。
賛否、というか否定的意見しか見かけなかったグループ魂のメインステージ登場だったり、先述の小沢健二の登場だったり変わろうとする姿勢は幾分か伺えますがもっと強い一手が必要な時期に来ていることは間違いありません。
先手先手先行で改革を断行したロックインジャパンが成功を継続していて夏フェス勝ち組となった裏にはきちんとした状況分析と割り切った施策の数々があったからです。
後発のフェスではありますが、学ぶべき点は多いと思われます。
来るべき20年代、開催30年の節目に向けてそこをサバイブするためにも硬直した古い価値観は捨て去り時代に即した変革をぜひとも断行してほしいです。
なにより潰れることだけは勘弁してほしいですねえ。
Number55