グレイプバインとは大阪発のロックバンドでこの世代ならではのてらいのない直球ロックとオルタナ要素を絶妙に組み合わせた音で人気を博しました。

ロゴス(LOGOS)

Grapevine~日本の大型フェスで20回以上演奏!

出演回数:29 回

  • ロックインジャパンフェスティバル / RockInJapanFestival >> 9 回
  • カウントダウンジャパン / CountDownJapan >> 9 回
  • ライジングサンロックフェスティバル / RisingSunRockFestival >> 6 回
  • フジロックフェスティバル / FujiRockFestival >> 4 回
  • サマーソニック / Summersonic >> 1 回

各種フェスで重要な役割を果たすバンドです

グレイプバインはオルタナ旋風が吹き荒れる世界線の中で現れたバンドではありますが、どことなく直球で芯の通ったロックを志向するバンドにオルタナ要素を隠し味程度の分量でまぶしているような音楽性で人気と地位を確立しました。
同世代の中では多少は浮いた存在だったかもしれませんが、流行り廃りに左右されないブレない方向性で正しい道を選んだということなのでしょう。
その後現代に至るまで褪せることのない活動を続けています。
日本人らしい繊細な詩情がある作風でも定評がありますが、実際にライブや音源を目撃してみるとかなり実直で荒々しい骨太のロックバンド然としていて、こりゃ人気出るのもうなずけるわいと思ったものです。
いわゆるフェス隆盛の時代からはちょいと前の世代のバンドでしたがその親和性は高くどのフェスでも重要な位置で演奏をしていて日本のロックフェスに欠かせない存在となっています。
アルバムリリース間隔が2年と空かないことからも音楽活動に精力的でバンドへの情熱が総じて高いことが推測されます。
途中冷却期間を置くといったこともなく活動し続けているパワーの源はどこにあるのかと不思議に感じてしまいますが、そこがバンド形式のマジックなのでしょう。
この90年初頭前後に出てきたバンド達ってメンバーチェンジもせずに粛々と淡々と活動を継続しているバンドがとても多く、例えば自分が音楽を聴き始めた80年代にはその時点で20年以上継続して活動しているバンドなんて数えるほどしかいなくて、それはもちろんロックという音楽自体が20年程度の歴史しかなかったことが原因なのではありますが、大体5~6年も活動したら別に興味が移るようなバンドマンばかりだったことも重要な一因であったと思います。
そういう意味ではより気合の入った人生をバンド活動に捧げているようなメンタルの持ち主が多く現れていて、それが時代の色になっているような感じすらします。
単純に日本でも音楽で飯食い続けていける環境が揃ったことも大きいのではないかと思いますがね。
それにプラスしてロックが若者だけのものではなくなったことも多少影響しているかもですね。
そういう時代の象徴となっているバンド筆頭がグレイプバインというバンドの本質なのかもしれません。
途中メンバー脱退など危機もありましたが、颯爽と乗り越えて(裏側は分かりませんが)現代にも通じる音楽をやり続けていることに敬意を払いたいと思います。
フェスで見たいバンド筆頭!
Number55