安定期から絶頂期へ!2002年更に前進するロックインジャパンフェスを総括。

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2002年のロックインジャパンフェスティバルは前年踏襲で安定期に突入

2002-08-09

グラスステージ/GrassStage

レイクステージ/LakeStage

2002-08-10

グラスステージ/GrassStage

レイクステージ/LakeStage

2002-08-11

グラスステージ/GrassStage

レイクステージ/LakeStage

夏フェスといえばロックインジャパンフェスへ

初回しか行ったことないので当時の状況を調べてみようと思い公式にアクセスしてみましたが、フラッシュが期限切れていてちょっと悲しくなったりして…この技術は現代では無用の長物になっていることの証拠でもあり、これで飯を食べていた法人や個人も多数いたんですが今はどこへ行ったのやら…。
とまあWEB業界の移り変わりの激しさに比べたら音楽で飯食べてる人ともなると、さすがの強度があるようにこの2002年の顔ぶれを眺めてみても分かろうというものでありまして。
80年代だろうが20年代だろうが相変わらずギターは力強く鳴り響き、ドラムは性急にリズムを刻み、ボーカリストは神経質にがなり立てる図式のまま。それが停滞なのかと問われれば否定出来るものではないですが、それが強みでもあると感じます。
古代の想い人を思う詩歌に感動する心も肉体も大して進化しないのが人間の良いところであり、それにアジャストした音楽もまた普遍的に鳴り響くのでしょう。
2002年のロックインジャパンは前年踏襲、3日間開催に複数ステージのフォルムを維持し安定期に突入した時期でありました。
それでもフジロックやサマソニではありえないような超大御所桑田佳祐の招聘は他者との差別化を宣伝するのにうってつけの人材であったといえます。
毎回似通ったような面子じゃねぇか!という批判もあるのでしょうが、逆に信頼感にも繋がっているのでしょう。
吉本新喜劇や8時だよ全員集合と同じ構造ですよw来るぞ来るぞ…キターーーーーー!的な。
なのでロックインジャパンフェスには安定という言葉がとてもふさわしいように思います。

2002年の邦楽事情

このころはまだそれほど日本のリアルタイムの音楽シーンとの連動は見られなかったロックインジャパンなのですが、安定期から一歩踏み出すためにかなりのシンクロが見られるようになるのですが、それはその機会に。
2002年のセールスランキングを見てみるとトップ3が宇多田ヒカル、浜崎あゆみ、MISIAと女性ソロアクトが揃い踏み。
トップ20の中に更に中島美嘉、hitomi、BoA、元ちとせもランクインしていて歴史的に見ても稀有な女性ソロ全盛の時代であったといえるでしょう。
今当時を思い出してみても音源が売れている時代だったなあと述懐してしまいます。
円盤業界最後の打ち上げ花火だったのではないでしょうか。以後音楽(のみならず)はSNSが発達し始めたネットに飲み込まれていきます。
Number55