ACIDMANは結成97年と正にフェスチルドレンの様相で各種夏フェス出演回数上位を誇り最小編成バンドながら深みのある演奏で人気を博しています。

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アシッドマン~詩情溢れるエモーション

出演回数:37 回

  • カウントダウンジャパン / CountDownJapan >> 16 回
  • ロックインジャパンフェスティバル / RockInJapanFestival >> 14 回
  • ライジングサンロックフェスティバル / RisingSunRockFestival >> 3 回
  • フジロックフェスティバル / FujiRockFestival >> 2 回
  • サマーソニック / Summersonic >> 2 回

切なげな情緒を奏でるバンドです

日本人の琴線に触れる繊細な感情を音にして表現することに長けているバンドのひとつ。アシッドマンのリッケンがなんと心地よいことか。
ある種のノスタルジーを感じさせる楽曲と声と詩の世界。
この国でしか成立しない世界ではありますが、それのなんと難しいことか。なんせ575で宇宙まで表現しちゃう民族ですからね。
日本語を究めるのはどんな表現においても遥か厳しい道が続いていくのであります。
そういった系譜をアシッドマンの楽曲からはビンビンに響かせてきます。
音楽に限らず物書きであったり映像表現であったり日本人の根源を追求する表現者には全幅の信頼を寄せてしまいます。
ただただ騒げるバンドもまたフェスの一部分ではあり、否定するものではありませんが、アシッドマンのような詩情溢れる演奏を青空の下で聞けるのもまたフェスの醍醐味なのではないかと思います。
絵が浮かびますもんね。
そんなアシッドマンの主要フェス初登場は結成6年後の2003年のロックインジャパンフェスティバル。
メインステージで堂々の演奏を繰り広げました。
翌2004年にはライジングサンのセカンドステージの初日トップバッターという大事なスロットを任されました。
同じステージにバックホーんやアジカン、ARBなどがラインアップされるステージの一発目で場を温めるフェスの幕開けには最高のバンドとして配置されました。
そして2005年にはフジロックへと順調にステップアップを遂げます。
初日に屋内ステージであるレッドマーキーの中盤での演奏となりロングカットとカイザーチーフスという80sの影響を受けた少しノスタルジックな英国バンドに挟まれる位置でしたが、似たような詩情を持つ両バンドとの相乗効果を狙った運営の采配に唸らされる次第。
4大フェスの最後はサマーソニック。さらに翌2006年に邦楽主体のアイランドステージにトリとして迎え入れられました。
現在でも精力的に活動を続けているアシッドマンですが、入りの勢いとしてはこのころが全盛期だったのは明白で、それがこのサマソニ内ステージのトリに現れているのではないでしょうか。
この年は東京オンリーの出演でしたが2009年に出演したサマソニでは再びアイランドステージのトリ、大阪ではパークステージの準トリ扱いとなり名実共に日本のトップバンドの称号を得たのでした。
まだまだ創作意欲溢れる20年選手の彼らに今後も目が離せないですね。
Number55