2006年のライジングサンは８回目の開催にして、初登場組が限られるようになりあらかた国内で前線で活動するアクトが出演し尽くした状況になっていましたが、それでも初登場の大物や活動形態を変えてバンドからソロになったアクト、コラボなどが増えてきてよりバラエティに富んだラインナップになりました。
ステージも拡大傾向が各フェスで見られ、そういった意味でも各ステージ各フェスで色分けがしっかり着いてきたように思います。
キャリア初期で初めてフェスに出た組としてはアンジェラアキとサカナクション、湘南乃風が挙げられます。ここから人気が爆発していくのですね。
今やサカナクションは国内大小フェスにブッキングされ彼らの動向が集客に影響するまでの存在になりました。
湘南乃風に至っては単独でとんでもない人気を誇り、あまりフェス向きではなくなりました。まあ仕方ないですね。夏フェス向きのアクトだと思います。
バンドを休止してソロとなった組がしっかり存在感を示し会場を大いに盛り上げました。
そしてフェスに出ることがあるのか？とまで思われた大御所勢が2006年のライジングサンに集結！
ムッシュかまやつ、甲斐よしひろ、米米ＣＬＵＢ、高橋幸宏…全て国内大型フェスに初登場！ゼロ年代に活動を開始した人気アクトがあらかたフェスに出まくるところが少し落ち着いた状況で拡大路線イメージを継続させるにはやはりこういった大物が出てくれることが何より大事とばかりに攻めたメンツとなりました。
もう２０年前ならそれぞれトリとして出ていたであろう人達ですね。
この方向に着眼した点はとてもいいと思います。邦楽系フェスも増えてきた時期だったので差別化するには他がやらないようなアクティビティだったり、メンツだったり工夫することが大事だったりしますから。

皇室に男児が生まれて一安心した年として記憶されている2006年。
第一次安倍政権が誕生しましたが、数年後に起こる政権交代の布石かのごとき迷走政権になってしまいました。
ゼロ年代前半にあまりにも小泉政権が人気を集めてしまったためその揺り戻しが起きるのは想定されていましたが、まさか自民党が与党から引きずり降ろされて下野する事態になるとは思いもよりませんでしたね。
ですが20年代に突入した現代から見ても変わり映えしない事件が並んでいますね。政治の腐敗にいじめ問題、ライブドア事件に象徴されるような出る杭は打たれ新世代は旧世代にむべもなく駆逐されるアホらしい社会。
まるで成長していない…