サマソニ2008ではそれぞれ練りに練られた流れを持つ6つのステージで熱い演奏が繰り広げられ熱い夏を彩るイベントの地位を盤石にしていました。

ロゴス(LOGOS)

サマーソニックの2008年。色を変えた2日間が洋楽ファンにはたまらない!

2008-08-09

マリンステージ/MarineStage

マウンテンステージ(東京)/MountainStage(Tokyo)

ソニックステージ(東京)/SonicStage(Tokyo)

ダンスステージ(東京)/DanceStage(Tokyo)

ビーチステージ/BeachStage

パークステージ/ParkStage

アイランドステージ/IslandStage

オーシャンステージ/OceanStage

ソニックステージ(大阪)/SonicStage(Osaka)

スカイステージ/SkyStage

ブリーズステージ/BreezeStage

ダンスステージ(大阪)/DanceStage(Osaka)

2008-08-10

マリンステージ/MarineStage

マウンテンステージ(東京)/MountainStage(Tokyo)

ソニックステージ(東京)/SonicStage(Tokyo)

ダンスステージ(東京)/DanceStage(Tokyo)

ビーチステージ/BeachStage

アイランドステージ/IslandStage

パークステージ/ParkStage

オーシャンステージ/OceanStage

ソニックステージ(大阪)/SonicStage(Osaka)

スカイステージ/SkyStage

ダンスステージ(大阪)/DanceStage(Osaka)

ブリーズステージ/BreezeStage

アリシアキーズから始まる翌年への布石

記念すべき10回目の開催を前に張るべき伏線がこのアリシアキーズをブッキングすることだったのではと推測します。
ここ数年はレギュレーションの大幅な改変がなくいい意味での不変感を貫いて安定していたサマソニですが、翌年の大改編に向けホップステップのステップを踏むような年になったと思います。
一方流れ重視の片方の日ではプロディジーと日本初登場再結成組の大物ヴァーヴでメインステージを沸かせてセカンドステージにこれまた伝説級のバンドの再結成、セックスピストルズを配置。更にサードステージでは3つのディケイドを生き抜いてきた重鎮ポールウェラーをブッキングするなどそれぞれテーマを持った英国産のアクトで占めることに。
こういったストーリーを感じさせるステージを作り上げることにサマソニは定評があります。
全く隙の無い運営で信頼を勝ち取ってきたサマソニですが、それでも挑戦することを止めずに動き続けることには頭が下がります。
とはいえ環境の変化という外圧によってCDが売れなくなる時代に突入していた2008年なので、サマソニに出る→CDが売れるのコンボで相乗効果を生む動きに鈍化が見られていた時代になってきていたわけで。
消費者目線では見えないものが裏に回ると数字としてきっちり出てきていたのではないでしょうか。
北米で売れるものが日本でも無条件で売れるわけではない状況の中、フェスの目玉であるトリの人選の難しさが増しつつありました。
きっちりトレンドを追うのか、日本での人気を考慮するのか、はたまたそのバランスを取るのか。
この采配の差によって今後の集客にも繋がっていくのであります。特にサマソニは都市型でロケーションの魅力で磁場を作る要素が極端に割合が低いわけでメンツで特色を出していくしか生き残る道がないのでより真剣に考えなければならないのです。
この時期女性R&Bアクトがトレンドなのは日米で一致していることに間違いはないのですが、では両者に精神的な繋がりがあるのかというと…クエスチョンが付くのは否めません。微妙に断絶しているんですよね。
これを埋める作業に業界をあげて取り組まないと益々日本が世界に取り残されていくのではないかと。こう危惧せざるをえません。、

2008年の洋楽事情

新顔としてはクリスブラウンが大ヒット。ある意味日本と人気が乖離しているアクトの筆頭のような存在だと思います。
実際にフェスではおよそブッキングされるわけでもなく、来日公演自体も爆売れする前に単発で来たくらい…日本市場を重視していないのがありありと分かります。この日本軽視というのもトレンドなような気がします。
この年の全米の売り上げを見るとバンドといえるものはコールドプレイのみ。
それでも日本ではバンド形態が好まれているわけで、この辺の状況的な乖離がどんどん広がっていくのもここ数年解消出来ない構造的問題のひとつになってきました。
アリシアキーズもこの年に年間トップ3に入る楽曲を出し、時流に乗ってブッキングされている割にはそこまで集客に繋がっているわけではないこの苦しさよ。
これが現代にも通じる問題の発芽となりました。
Number55