MaxmumTheHolumon以前と以後に分かれるくらい邦楽シーンの雰囲気を変えた稀有なバンドと評価されています。夏フェスにおいても圧倒的な存在感を出し続けています。

ロゴス(LOGOS)

マキシマムザホルモン~お茶の間にハードコアをお届け

出演回数:42 回

  • ロックインジャパンフェスティバル / RockInJapanFestival >> 13 回
  • カウントダウンジャパン / CountDownJapan >> 11 回
  • サマーソニック / Summersonic >> 9 回
  • ライジングサンロックフェスティバル / RisingSunRockFestival >> 8 回
  • フジロックフェスティバル / FujiRockFestival >> 1 回

愛称はホルモン

ホルモンという単語にある種のアイロニーを感じるのは日本人の性なのか。
元々肉の部位としては捨てていたところ=ほうるモン→ホルモンの語源がもう素敵。ここに目を付ける辺りのセンスも唸ります。
まさに日本人にしか分からない感覚というか。一見バンド名にはそぐわない単語なようですが、この日本語英語から想像するイメージは独特で、それだけでそのバンドの方向性を決定付けるくらいの魔法があるように感じます。
そもそも彼らがエンタメの権化であるオリコンチャートで上位に来ることなんて誰が想像できたことでしょう。
確かに音も中の人達のキャラクター性もどポップといえばそれ以上のものではないのですが、腐ってもスレイヤー直系のハードコアスラッシュメタル然としたいわゆる日本では一部の愛好家、地下でしか聞かれていない音に過ぎないわけで。
よく売れたなとw
メタルが隆盛だった80年代以降、日本にそのフォロワーはメジャーアンダーグラウンド含めて星の数ほどいましたが、芸能化の掟にまみれたオリコンチャートにおいて上位にくるバンドなんて、エックスくらい?しかいなかったのであります。
その壁をいとも簡単にぶち破るとは。よっぽどのタイアップとか付加価値がないと無理だろうと思ってました。
これは円盤が売れない時代という特殊性と夏フェスが業界内でプレゼンスを強めたことの相乗効果(で言葉として合ってるかしら)があったことは言うまでもないでしょう。
各種フェスにおいてもキワモノ的存在であったホルモンがいつの間にか洋楽フェスにおいても日本代表の地位にまで上り詰めたことを考えても、この分析は正しいことの証拠であると思います。
結成は98年。音源の発売は2000年で主要フェスの初登場はその5年後なので、ここまで辿り着くのは同時期に活動を開始した他バンドと比べると多少回り道しています。
というのも音的に配置が難しいことが理由かもしれなくて、例えば初登場のロックインジャパンではサードステージの中盤、ランクヘッドとTHCの間というアウェー感w
国内においてハードコア系のイベントでかき集めない限り、メジャーフィールドでホルモン前後を務めるのはこりゃ難しいやと匙を投げる状況でありました。
そんな状況は何年か続きますが、2008年の3度目のサマソニではやっと邦楽ステージを飛び出して屋内最大ステージの洋楽勢の中に放り込まれてやっと本領発揮といった趣きになりました。
準々トリに配置されニューファウンドグローリーとロストプロフェッツに挟まれても違和感ないのはホルモンだけ!
まさにこのために生まれたようなイキイキとした演奏を繰り広げたのでした(見てないけどw)
サマソニでは2008年からの5年間で4回出演とレギュラー状態にまで上り詰め、11年ではレッチリがトリを務めたメインステージではエックスの前にラインアップされるなど国内評価もうなぎのぼりだったことが伺えます。
2018年には遂にフジロックに初登場。メインステージ中盤に配置されるなどその圧倒的な存在感と集客力でフジロックでも唯一無二のアクトであることを証明しました。
Number55