HiGEは出自的にフジロックに偏愛されているちょっと癖のある斜に構えた音像で人気を博していて各種夏フェスにバランス良く出演しています。

ロゴス(LOGOS)

髭~層の熱い中堅バンド群のひとつ

出演回数:23 回

  • カウントダウンジャパン / CountDownJapan >> 7 回
  • ロックインジャパンフェスティバル / RockInJapanFestival >> 6 回
  • ライジングサンロックフェスティバル / RisingSunRockFestival >> 4 回
  • サマーソニック / Summersonic >> 3 回
  • フジロックフェスティバル / FujiRockFestival >> 3 回

髭の素晴らしき世界観

2018年に15周年を迎えたということは結成が03年ですかね。翌2004年にはフジロックの登竜門的ステージのルーキーアゴーゴーに出演し一躍注目を浴びます。
当時の流行の音とは一線を画しその独特かつあらゆる時代に必ず存在していたある種のバンド達(初見でまず浮かぶのは奥田民生とユニコーン)との共通点も多く、日本のバンドシーンに連綿と受け継がれてきた精神を持つ表現者であると思います。
決して王道でもなく流行りの音や詩の世界観に踊らされることもなく、ただただ自分達の世界観を追求する姿勢には信頼しかないです。
時にファニーにもシニカルにも響く演奏でもって彼らは独特の地位を築いてきました。
結成15年以上が経過したいまも精力的に作品を発売し、ライブをやり続けています。その真摯な姿勢もリスペクト。
さて夏フェス目線でいうと2004年にフジロックに出た後は翌2005年にサマソニに東京のみの出演を果たしました。
邦楽ステージの2番目に配置されZAZEN BOYSやポリシックスが出演するステージを盛り上げました。
その年の暮れにカウントダウンジャパンに出演し勢いをつけ、2006年にはロックインジャパンとライジングサンに続けて登場。
ウイングテントの中盤、グリーンオアシスの中盤にブッキングされステージの厚みをつける役割を充分に果たしました。
邦楽フェスに出る傍らフジロックやサマソニにも出演の機会も多く、2007年にはフジロックのセカンドステージのトップバッタとしてブンサテが抜擢されたステージの一発目として演奏、こういうところに何となく運営のメッセージを感じさせるような気がします。
サマソニの東京と大阪の両日出演も2012年に果たすなど、その勢いは留まるところを知らズといったところでしょうか。
全体的に各ステージの一発目に配置されることが多く、主催者からの信頼が厚いことが伺えますね。
またフジロックのレッドマーキーだったりサマソニのビーチステージなど、いろんな特徴を持つステージにも対応できる柔軟さも感じられます。
おそらく最も多岐にわたるステージで演奏したバンドなのではないかと思われます。
まるでカメレオンのようにどんなシーンにも属してない代わりにあらゆるステージで演奏を響かせることが可能な稀有なバンドが髭の真骨頂なのではないでしょうか。
まだまだ精力的に活動している彼らから目が離せない日々が続きます。
太宰が好きって、分かりみが深いなあ。
Number55