ライジングサンが例年通りの規模感で開催されました。大小7ステージでバラエティに富んだ国内アクトを集めさながら邦楽アクトの見本市の様相を呈してます。

ロゴス(LOGOS)

ライジングサンロックフェスティバル・2015年(平成27年)

2015-08-14

サンステージ/SunStage

アーステント/EarthTent

レッドスターフィールド/RedStarField

レッドスターカフェ/RedStarCafe

ボヘミアンガーデン/BohemianGarden

レインボウシャングリラ/RainbowShangri-La

デフガレージ/DefGarage

2015-08-15

サンステージ/SunStage

アーステント/EarthTent

レッドスターフィールド/RedStarField

レッドスターカフェ/RedStarCafe

ボヘミアンガーデン/BohemianGarden

レインボウシャングリラ/RainbowShangri-La

デフガレージ/DefGarage

運命の岐路に立つフェス

10年代主要バンドがほぼ出そろった感のある2015年ですが、それの象徴的出来事なのでしょうか、新進バンドが殆ど企画系なのが気になる年となりました。
ベテラン引っ張り出し枠として渡辺香津美という超ビッグネームをブッキング出来たのはさすがのライジングサンといったところでしょうか。
5年以上前の年なので冷静に振り返ることが出来る時期の考察としては、やはり音楽を作り発表するステージがライブなどの生現場からネットでのバーチャル現場に主戦場が移行したことが鮮明となった年なのではないかと推測します。
この2015年に出演した米津玄師を象徴的存在としてネットを出自としたアクトがシーンの大半を占めることとなりました。
youtubeやニコ生を主戦場としたこういった層はいわゆるアンダーグラウンドシーンを形成していたわけですが、それが一気に地上に噴出してきたのがこの2015年から顕著となっていったのです。
従来のライブハウスで地道にキャリアを積みライブバンドとしての体力をつけてといった手法を飛び越してメジャーシーンで活躍するアクトが幅を利かせるようになりました。まあ悪いことでは決してないのですが。
こういった層が果たして夏フェスのようなある意味全くスマートじゃない現場に出てくるのか、こんな新たな問題が国内フェスシーンに提起されていきました。
言うならばライブの醍醐味をハナから取り入れていないわけですから、フェスに出てリスナーを増やすことの意義が見いだせないのも分かります。むしろフェスに来る客層を取り込まなかったからこその今の活動形態であるとも言えますからね。
現場の面倒なことをすっ飛ばして活動する道があるのならその道をあえて選ぶのもまた常道。
古臭い価値観など捨ててしまえというのが個人的な老兵の意見ですねw
そういった姿勢が無ければ大谷みたいな事象は生まれないわけですから、既存の価値観なんてえのはせいぜい数十年かけて醸成された曖昧模糊な常識という名の汚物なんですね。
音楽にしても政治にしても一旦常識をリセットしなければグローバル社会で目まぐるしく変化していす世界に対応できないわけです。
1年遅れたら影響は何十年も続く弊害を日本社会は嫌というほど見てきているのに、まだ立ち止まっているいてそれで何となく通用するのが全く良くない。
夏フェスも岐路に立っているのは間違いなく、サマソニとロックインジャパンはいち早く変態させ始めました。
フジロックも渋々ながらそれに追随。さてライジングサンはどう出るのか?北海道の地の利はまだ有効ではありますが遅かれ早かれ変化の対応を迫られるのは必定。
今後の動きに注目ですね。
Number55