ZazenBoysはその唯一無二の音楽性と演奏力を武器に表現の限界を越え続ける音世界でリスナーを導く、地味に壮絶なことを平然とこなしてるバンドである

ロゴス(LOGOS)

ザゼンボーイズが紡ぐ表現の世界

出演回数:39 回

  • カウントダウンジャパン / CountDownJapan >> 19 回
  • ロックインジャパンフェスティバル / RockInJapanFestival >> 10 回
  • ライジングサンロックフェスティバル / RisingSunRockFestival >> 7 回
  • フジロックフェスティバル / FujiRockFestival >> 2 回
  • サマーソニック / Summersonic >> 1 回

2度目の青春

ザゼンボーイズはナンバーガールを発展的解消後に中心メンバーが新たに立ち上げたバンドでその表現は他に似ている表現者がいないくらい独特かつ自信に満ち溢れたものであり、唯一無二の存在感で日本のシーンに独自のポジションを確立しています。
前バンドより更に進化した表現でもって当代随一の評価を確定させたといえるでしょう。それくらい孤高の音を出しています。
スタイルとしては音源とライブの軸足を置く割合がライブ7くらいのチカラで毎年精力的に各種フェスに登場しています。
ライブのヒリヒリとした緊張感。座禅という言葉に必ずしも意味があるようではないとのことですが、求道的な姿勢からして自然と名は体を表すを地で行ってるような気もしますね。
既に00年代半ばではジャンルとしてはあまりにも普遍的になりすぎていて薄まった印象があったミクスチャーロックという言葉を鮮やかに復刻させた功績もまた大きいと言わざるをえません。
それでいて厄介なのが、実際にライブに立ち寄ってみると言語化を拒否するかのような圧倒的表現で、要するに言葉を失いただただその場に立ち尽くすだけというややこし結果になるのであります。
つたない我が言葉群では太刀打ちできない世界がそこにあるんですね。ほんと厄介。
フェス出演履歴を紐解いていくと…。4大フェスを制覇しているのが見どころでしょうか。
カウントダウンジャパンに2ケタの出演回数となっています。
結成初年の2003年、まずライジングサンのレッドスターフィールドに出演。幕下付け出し扱いの如くいきなりトリに配置されました。
関係の深いブッチャーズの後という確信犯のような扱いとなりました。
その年末のカウントダウンジャパンではメインステージの中段にブッキングされました。
流れという意味では配置しにくそうなバンドではありますが、このときはファイアーボールとバックドロップボムという割とかけ離れた音楽性を持つアクトの間を繋ぐ重要な役割を担わされたのではないでしょうか。
翌2004年の初登場のフジロックでは!!!とブラーのギタリストのグレアムコクソンの間という難しいポジション。
いきなりのセカンドステージで同ステージに出た邦楽アクトがあぶらだこのみというアウェイの場でもしっかりと存在感とはっきりとした役割をこなすことに成功しました。
フジロック2度目の登場となった2009年にはまたしてもメルヴィンズとバッドブレインズという一癖も二癖もあるアクトに挟まれる難易度の高い位置でしたが、字面にしても全く違和感がないのがザゼンの凄いところでもあります。
2005年には邦楽特化ステージの中段に配置されました。洋楽アクトに挟まれても独特の存在として印象深いバンドなのでそれを目撃できないのは少々勿体ないような気もします。
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