ライジングサン2007が節目前の9回の開催を迎えて、次の10年に向けて希望溢れる開催となりました。

ロゴス(LOGOS)

ライジングサンロックフェスティバル・2007年(平成18年)

2007-08-17

サンステージ/SunStage

アーステント/EarthTent

レッドスターフィールド/RedStarField

ムーンサーカス/MoonCircus

ボヘミアンガーデン/BohemianGarden

グリーンオアシス/GreenOasis

2007-08-18

サンステージ/SunStage

アーステント/EarthTent

レッドスターフィールド/RedStarField

ムーンサーカス/MoonCircus

ボヘミアンガーデン/BohemianGarden

グリーンオアシス/GreenOasis

今年も今年とてエゾの地で

前年と同規模で細かな運営のマイナーチェンジはありますが、ほぼ同一のレギュレーションで開催された2007年のライジングサン。
9回目の開催、かつ同規模のフェスが国内で他に3つあることを考えると国内アクトだけで違いを演出したり新しい活きのいいアクトが毎年出るわけでもなく、いつめんな感じになるのは否めないところ。
そんな中でも全82アクト中16アクトが主要フェス初登場となりました。
特筆すべきは伝説級のボーカリスト、ジョー中山さんを引っ張り出したところでしょうか。
60年代から日本のロックの変遷を見続けてきた稀有な存在として知られていますがこういったフェスに出ることで若年層に日本のロック史の一端を経験してもらうことは非常に大事だと思います。
ましてやご高齢でライブ自体からも引退している人が多くなってくる時期にこういった国内フェスが隆盛になって若手とステージを通じて交流の場が持てるのはとても意義深いことなのではないでしょうか。
そしてもうひとつの流れとして、サルサバンドの大物オルケスタデラルスがこういった場に初登場したのも見逃せません。
サルサ…こんなにもフェスにふさわしい祝祭音楽は他にありません、むしろ積極的に見てみたいw
さぞ場に即した演奏で盛り上がったことでしょう。いいなあ
色んな意味で充実のときを迎えたライジングサン。独自色を出すのが難しい時代となり業界的にもCD売上が縮小し、よりライブに軸足を置いたアクトが多くなる中、フェスに出る事で新規のお客さんを獲得しようとする流れがこの時期は望ましい形でお互いWINWINの関係となっていました。
ライジングサンの売りであるいい季節、いい場所を武器に国内アクトが集う「聖地」をアピールする幸せな共犯関係になっていたと思います。
この流れが少しでも長く続きますように。

2007年の国内情勢

減り続ける人口、それは減り続ける交通事故の死者にも反映されていて、わあー事故が減った!と手放しで喜べるわけでもなく複雑で深刻な事情がそこにはあるのです。
そんな暗い雰囲気を反映してか安倍首相が1度目の(w)突然辞任で首相が交代し、後の政権交代への布石となるなど国内情勢も不安定さが目立つようになりました。
参院選で自民党が歴史的敗北を喫したり、未だに解消されてない消えた年金など国政の不祥事に加え食品偽造が1件出たらここぞとばかりに追随してアホらしい展開になるなど、日本社会の構造的欠陥が全面に出てくる年として記憶される不名誉な時代でした。
そんな時代にフェスはどういった位置づけになるべきなのでしょうか。
その模索は今も続いているように感じます。
歌は世につれ、世は歌につれ。現世と祝祭空間としてのフェスは密接に紐づけられてるんですよね。
Number55