4日開催へ
昨年末まで12月29日からの3日間開催で大晦日までの日程でしたが、この2006年から同じく始まりは29日ですが終わりが元日の1月1日までの4日間に変更になりました。
以降4日間が定着し前倒しで28日からの4日間となりますが、初の日程的な年越しをするフェスとなりました。
…実はこれが厄介で、このサイトを設計する際に想定してなかった同じフェスで「開催年」が違うものが存在してしまうことに。
これのせい(失礼)で開催日だけでひとまとめすることが物理的に出来なくなり設計を見直すことになったのでした。
開催日に加え開催年を別途用意することにしてなんとか乗り切りました。これしか例外がないのに…とほほ。
とまあそんな内情は置いておいて、ゼロ年代も半ばを迎えたこの年、全124アクト中初登場は28組。
5分の1程度ではありますが、邦楽で毎年のように期待の新人が出てくるご時世ではないので、これでも多めなのだと思います。
そろそろ活きのいいアクトが出てきているようでこの2006年に大型フェスに出るようになった中には以降イベント系に常連となる9㎜、マーズリトミック、凛として時雨、Does、ダストボックス、ミドリカワ書房などなどが塊のようにシーンに登場しました。
なかなか象徴的な面子だと思いますし、今上記のアクトだけでひとステージ作ったとしても違和感が全くない。
こうして後々に振り返ってみて期待の若手が順調にその地位を固めてるんだなあと感慨深くさえありますね。
そしてこの2006年からステージがひとつ増え、全4ステージが以降のスタンダードとして定着していきます。
夏フェスの代表格で集客ナンバーワンのロックインジャパンフェス、冬フェスでの最大集客を誇るカウントダウンフェスと2つの大型フェスを中心にして日本のシーンは以後転がっていくといっても過言ではない体制がこの年に整いました。
ロックバンドにブッキングを固定せず、様々なジャンルをも取り込むことによってこのフェスにいけば日本のトレンドが分かる、そんな認識が支配的な考えになりました。
メンツ的な凝り固まりがなく柔軟な考えを運営がすることによって、ロック原理主義者みたいな人には受け付けないようなものになりつつありますがそんな人達はノイジーマイノリティーでしかなく、幅を広げることによって取り込める層の方がより大なりなわけでして…。
毎年同じような面子でどうなんだこれという向きもありますが、そのいつもと同じことが安心感を生むのであればこれに勝るものはないのではないでしょうか。
フェスも営利イベント以上でも以下でもないわけでボランティアではないので、一部の層に希求するような運営は大型であるがゆえに出来ないのでしょう。それで正しいと思います。