2010年CountDownJapanFestivalは日本人の価値観を変えてしまった災厄前最後の打ち上げ花火のような儚さで記憶されることとなりました。

ロゴス(LOGOS)

2010年末カウントダウンジャパンフェスティバル

2010-12-28

アースステージ/EarthStage

ギャラクシーステージ/GalaxyStage

コスモステージ/CosmoStage

ムーンステージ/MoonStage

2010-12-29

アースステージ/EarthStage

ギャラクシーステージ/GalaxyStage

コスモステージ/CosmoStage

ムーンステージ/MoonStage

2010-12-30

アースステージ/EarthStage

ギャラクシーステージ/GalaxyStage

コスモステージ/CosmoStage

ムーンステージ/MoonStage

2010-12-31

アースステージ/EarthStage

ギャラクシーステージ/GalaxyStage

コスモステージ/CosmoStage

ムーンステージ/MoonStage

今にして思えば

ああこの頃はまだ震災前で(今にしてみればコロナ前)のほほんと過ごしていたなと、日本人全員の死生観を変えるほどのインパクトとなった東北の震災を前に最後の問答無用で楽しかった瞬間がここにあったと思います。
未曾有の危機を前に音楽で語るべき言葉を持つ人と持たない人の差を残酷にくっきりと炙り出すことにも繋がったわけですが、清志郎亡き今ストレートに世の中の違和感を吐き出すようなアクト=表現者が音楽に限らず少なくなっているのは気のせい?
今はネットで誰もが発信できる世界線なわけですが、だからこそメディアに出る立場の人、影響を多分に与える人は慎重にならざるをえないのですが、突き抜けて先導を切るような人も欲しいなと勝手な希望を抱いています。
平時なら、例えばこの2010年のカウントダウン全般ではやっと始まった10年代を自分達で作り上げていくのだという希望に満ち溢れていたように思います。
それは日本のどこでも同じような気分だったと思いますし、思ったような成果があげられていない民主党政権はさておき民意をしめして国体が変わったことに国民が自信を持ち始めているポジティブな雰囲気に溢れていたと感じていました当時は。
ところがこれは日本あるあるなのかどうかは分かりませんが、人なんてちっぽけでまるで無力な存在だと気づかされる出来事が定期的に起こるんですよねこれがまた。
そこから力を合わせて立ち上がるのも日本人のいいところでもあるわけですが、失われた20年でその体力も削られてきているので今回は非常に時間がかかったと思います。
というか神戸の震災と比べてもハッキリと復興のスピードが遅くなっていると感じています。
こうい世界で鳴らすべき音を持っているかどうか。震災前と後では響き方が違うのは明らかで、表現を生業にしている以上避けては通れない時代が近づいているのでした。
その観点でフェスを見ていくのも大事な視点なのではないでしょうか。
さてそんな嵐の前の静けさの中開催された2010年のカウントダウンジャパンフェスですが全141アクト中新規アクトは15組。
以後常連となるねごとやビークルを停止させてソロとなったヒダカトオルなど目立つトピックもありますが、既にとんでもない知名度と売り上げでトップクラスのアクトとなっていたスキマスイッチのフェス初登場や大ベテランの一言では済まない存在でソロ名義での登場となる遠藤ミチロウやゴダイゴなどバランスの取れたブッキングが垣間見えるラインアップとなりました。
様々な困難が待ち受ける国内事情になっていますが、この路線は貫いていってほしいと懇願します。
Number55