BaseBallBearはその長きに渡る地に足のついた活動を通してゼロ年代の日本を支え続けたこの世代を代表するバンドのひとつとして独特の地位を築きました。

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ベースボールベアー~夏フェスに欠かせない存在

出演回数:37 回

  • ロックインジャパンフェスティバル / RockInJapanFestival >> 16 回
  • カウントダウンジャパン / CountDownJapan >> 15 回
  • ライジングサンロックフェスティバル / RisingSunRockFestival >> 4 回
  • サマーソニック / Summersonic >> 1 回
  • ウドー主催フェスティバル / UdoOrganizedFestival >> 1 回

意外と少ない単語であるベースボール

こんだけ日本でさかんな野球なのに、映画や漫画小説の題材として一級品の素材なのに、野球っぽいメンタリティのバンドって意外と少ないんですよね。そんな中バンド名にベースボールが入っているのはなんとなくハイセンスの匂い。
古臭いイメージが纏わりつく野球界隈ですが、Jリーグにプレッシャーかけられる形で地方密着の取り組みが段々効果を発揮し、巨人偏重のパワーバランスが微妙に変わりつつあり、日本社会全体の地方回帰への動きとも一致しつつあります。
そういう空気の中ベースボール単語を持つバンドが隆盛を極めているのは象徴的なことなのではないかと推測します。
古くて新しいイメージとなりつつありますね野球。
そんなバンドでありますが、2001年の結成でメジャーデビューが5年後ですから、それなりに地道に場数を踏んできたことが伺えます。
その活動を通してアニメ音楽との接近などでその方面での知名度も抜群。バンドメンバーの略歴を見てもアニメやアイドルなどがサブカルに近寄ってきた近年の動きに呼応するかのような嗜好が並んでいます。
音はいたってシンプル。スリーピースのポジな側面が強調された音はピーズやトライセラ直系といった音で、いい意味で先人の遺産を受け継ぐバンドといえます。
爆発的な売れ方をするバンドでは今のところありませんが、常に一定の評価を得ていてライブも堅実。やっぱりこういったバンドが日本のフェスを支えていることを痛感した次第です。
それが証拠に各種邦楽系フェスで欠かせないピースのひとつとなっています。
しかしながらその始まりは不穏。伝説というにはあまりにもアウェイ過ぎて今思うと苦笑いしかないウドーミュージックフェスティバルの邦楽限定ステージがその始まりの時間となりました。
当時の状況を伝える個人ブログ等を見てみても…まだ知名度が充分でなかったこのバンドを観ていた客は数人とか…。
そんな逆境にも近い状況ながらも同じ年のロックインジャパン、カウントダウンジャパンに初登場を果たし、以後は順調に出演を重ねていきます。
2007年夏にはサマソニの邦楽ステージにブッキングされ大阪限定ではありますが出演を果たしました。
ライジングサンには少し時間を要し、2011年の登場となりました。ワンオクと怒髪天に挟まれるとか何事という位置ではあります。
以後はライジングサンにも常連級の扱いを受けることになります。
その40近いフェス出演の中でポリシックスと7回、BAWDIESと5回同じステージに配置されていて、この辺のバンド達との親和性が高いことがうかがえますね。
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