ロックインジャパン2005が開催6度目を迎え、細部まで気の配られた隙のないラインアップで2005年の邦楽シーンを鋭く描き出すフェスとしての地位を確立!

ロゴス(LOGOS)

RockInJapanFestival2005!トリはサザン、ミスチル、リップスライム

2005-08-05

グラスステージ/GrassStage

レイクステージ/LakeStage

サウンドオブフォレスト/SoundOfForest

2005-08-06

グラスステージ/GrassStage

レイクステージ/LakeStage

サウンドオブフォレスト/SoundOfForest

2005-08-07

グラスステージ/GrassStage

レイクステージ/LakeStage

サウンドオブフォレスト/SoundOfForest

あらゆる客層に対応

日本の音楽シーンの今を詰め込むのがロックインジャパンの使命とばかりに、3ステージ×3日間、隙の無いラインアップが各ステージで組まれました。
この年のトータルセールスにおいて上位10位以内に入っているサザンやミスチルが同時にブッキングされるのは当時大きな話題となりました。
共に数十年日本のシーンを引っ張ってきた歴史的存在感があるバンドでありヒット曲も多数持っていて一体フェスでどんなセトリで攻めるのだろうかと業界が興味津々となりました。
控え目に見てもあのロケーションでオールスタンディングの環境で見る価値のある両バンドのステージであることは間違いありません。
この2大バンドをこのような真剣勝負の場に引っ張り出してきた土台をこれまでのロックインジャパン開催の実績で作り上げたことが結果最大の効果を上げることに成功したといえます。
積み重ねの勝利といえるでしょう。
2005のもうひとつのトピックはステージが増えたことです。
3番目のステージが増設されたことによってよりバラエティに富んだラインアップを組むことが出来ました。
初日にアートスクール、中日にロストインタイム、最終日にポリシックスが配置されメインステージとは違った日本の今を体験することが可能となりました。
ステージが増えたことにより、メインとセカンドステージの対比がより濃くなりこの配置に裏テーマが潜んでいるようにも感じます。
ミスチルの裏に奇才向井率いるZAZEN BOYS。サザン裏に後にモンスターバンドとなるエルレガーデン。
直接見ることもなく音楽的接点の希薄な両者が「今」を賭けて自分達の音楽を提示していく。両方同時に見ることはないわけですがこの配置に運営の思惑が透けて見えてとても面白いと思います。

2005年の邦楽事情

上位はケツメイシ最大のヒットがあり、ジャニーズの映画やドラマ主題歌が安定の強さ、そこに大塚愛が急激に人気を集めたのがトレンドでしょうか。
そんな中でも夏フェス常連となる木村カエラやサンボマスターの台頭があり、新しい芽が続々出現していく動きが確認できます。
また大塚愛で顕著となったフィメールソロアクトの強さも相変わらずで中島美嘉の桜色舞うころやGLAMOROUS SKYやAIのStoryやソロとなったYUKIのJOYなどそれぞれの代表曲となる楽曲が発表されたのもこの2005年の特徴だと思います。
ランキングを見るとその年の傾向が分かる。今とは違う当時の空気を図るには最適の指標です。
Number55