Krevaはキックザカンクルーを経てソロになってからもロックフェスには勢力的に参加、ヒップホップ系ではトップの出演回数を誇り抜群の存在感を示し続けています。

ロゴス(LOGOS)

ヒップホップの大衆性を体現する存在、Kreva

出演回数:36 回

  • ロックインジャパンフェスティバル / RockInJapanFestival >> 17 回
  • カウントダウンジャパン / CountDownJapan >> 15 回
  • サマーソニック / Summersonic >> 3 回
  • ライジングサンロックフェスティバル / RisingSunRockFestival >> 1 回

ヒップホップとロックフェスの間で

その活動を通して徹頭徹尾ヒップホップを貫く日本の重鎮的存在がKrevaです。
ヒップホップをいかにマスに届けるかを重視しているかのようなその活動はロックフェスの出演回数からみても明らかでしょう。
突き詰めればヒップホップもまた大衆音楽以上でも以下でもない存在。ジャンルのトップランナーはそこから目を背けることは出来ないのであります。
頭角を現したのはヒップホップユニットのキックザカンクルー。図らずも結成は1996年。フジロックが始まる一年前の出来事。
結成5年目の2001年にメジャーデビュー。そして同年フジロックに初登場することに。
前年2000年に出演したほぼ同時期に活動を開始したブルーハーブから出来あがった流れを引継ぎ活きのいい新人ヒップホップアクトがフジロックに出演することはとても大きなトピックとなりました。
何度目かのヒップホップブームに乗りこの年は年末に紅白にまでたどり着くという大躍進を遂げることとなりました。
翌年2002年にはロックインジャパンのメインステージトップバッターとライジングサンのメインステージにドラゴンアッシュの次に配置される良ポジションを同時に成し遂げました。
このユニットは短い期間で燃え尽きるように2004年での活動までとなりましたが、その勢いはKREVAへと引き継がれていくのでした。
2004年6月のキックザカンクルーの活動休止から間を置かずにソロ活動を開始。その夏にはいきなりロックインジャパンメインステージへの出演を果たし、まるで幕下付出のような滑り出しに。
以後20回以上各種フェスに登場することになりますが、驚くべきことに全てメインステージでしかパフォーマンスをしていません。
ロックインジャパンならグラスステージ。カウントダウンジャパンならアースステージ。ライジングサンならサンステージ。
洋楽系フェスのサマーソニックでさえマリンステージに配置されています。
そのキャリアを考えると驚異的な敬意を払われているといってもおかしくないくらいのことだと思いますよこれは。
仮にフジロックに出るとしてもグリーンステージ以外は配置のしようがないのではないかと思います。近年はそんな枠が出来てるようですし決して絵空事ではないですね。
正にヒップホップを背負ったビッグアーティストの称号を得たようなものなのではないでしょうか。
2011年のカウントダウンジャパンでは届きそうで届かなかったトリの座を立派に務め更に飛躍を遂げる気配すらあります。
2014年からは満を持してキックザカンクルーが再始動し、ますます活動の幅を広げていくのでしょう。
こういう分かりやすいアイコンが日本の音楽業界においてなかなかブレイクを極められなかったヒップホップというジャンルには必要だったのは火を見るよりも明らか。
これからどこまで上り詰めるのか、期待しかありません。
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